本日、溺愛注意報。

お顔がいいから、心臓がバクバク言っちゃうよっ⋯⋯。



「い、い⋯⋯です⋯⋯」

「やった」



そんな蓮夜様の言葉に対して首を横に振ることなんてできず。

私は蓮夜様の思い通りになってしまった。



「ねぇ、恋雪。今は何をしているの?」

「えっと⋯⋯私の担当の仕事を進めているところ、でしょうか⋯⋯」



メイドである私の仕事事情を、蓮夜様に伝えてもいいのだろうか⋯⋯。

そんな思いに襲われたけど、蓮夜様に嘘をつくほうが心が痛くなってしまうから、正直に話すことにした。



「んー⋯⋯貸してくれる?」

「ま、待ってくださっ⋯⋯って!
ちゃんとお話聞いてくださいよぉっ⋯⋯!」



私が返事をする前に、資料をスルリと奪ってしまった蓮夜様。

これは、使用人の仕事なのに⋯⋯。



「ちょっと待っていてね、恋雪」

「は、はい⋯⋯?」



蓮夜様の言葉には、自然と頷いてしまうような能力でもついているのだろうか。