「ちっ、どこ行きやがった」
「こっちにもいないか、あっちを探すぞ!」
バタバタと走り去る音が聞こえ、人の姿が見えなくなるのを確認すると、シーラはそっと両手のなかの青い小鳥を見る。怪我はしていないようだが、目が覚める様子は見られない。ふわりとした羽根、ほんのりとあたたかい体温、トクトクと弱弱しく動く心臓の音がシーラの掌に伝わって来る。今にも消えてしまいそうな小さな命に、シーラの胸はギュッと痛んだ。
(助けなきゃ)
シーラは周囲を見渡して安全なことを確認すると、掌を丸めて優しく小鳥を包み込み、急いで屋敷へ戻っていった。
*
(私は簡単な魔法しかできないけれど、何もしないよりはマシよね)
屋敷へ戻り自分の部屋へ来ると、シーラは柔らかいハンカチの上に青い小鳥をのせ、両手を小鳥へ向けて治癒魔法をかけた。黄緑色の光が小鳥を包み込み、キラキラとした光の粒が小鳥の体へ入っていく。光が消えると、所々汚れていた小鳥の羽根は綺麗になり、呼吸はさっきよりもしっかりとしている。
「ピ……」
小さく、だが確かに小鳥から鳴き声が聞こえた。
(鳴いた……!)
シーラはそっと小鳥を手に乗せると、優しく撫でた。
「こっちにもいないか、あっちを探すぞ!」
バタバタと走り去る音が聞こえ、人の姿が見えなくなるのを確認すると、シーラはそっと両手のなかの青い小鳥を見る。怪我はしていないようだが、目が覚める様子は見られない。ふわりとした羽根、ほんのりとあたたかい体温、トクトクと弱弱しく動く心臓の音がシーラの掌に伝わって来る。今にも消えてしまいそうな小さな命に、シーラの胸はギュッと痛んだ。
(助けなきゃ)
シーラは周囲を見渡して安全なことを確認すると、掌を丸めて優しく小鳥を包み込み、急いで屋敷へ戻っていった。
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(私は簡単な魔法しかできないけれど、何もしないよりはマシよね)
屋敷へ戻り自分の部屋へ来ると、シーラは柔らかいハンカチの上に青い小鳥をのせ、両手を小鳥へ向けて治癒魔法をかけた。黄緑色の光が小鳥を包み込み、キラキラとした光の粒が小鳥の体へ入っていく。光が消えると、所々汚れていた小鳥の羽根は綺麗になり、呼吸はさっきよりもしっかりとしている。
「ピ……」
小さく、だが確かに小鳥から鳴き声が聞こえた。
(鳴いた……!)
シーラはそっと小鳥を手に乗せると、優しく撫でた。



