義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される

「お、お姉さま!?」

 キリルの向かう先はシーラの部屋だ。部屋にたどり着くと、威勢よくドアを開き、部屋を見渡す。

「相変わらず質素でつまらない部屋ね。クローゼットは、確かここだったはず」
「お、お姉さま、やめてください!」

(今クローゼットを開けられたら、小鳥さんが見つかってしまう!)

 シーラが慌てて駆け寄ろうとするが、キリルはクローゼットを開けてしまった。クローゼットの中を見ながら、かけられた服に手を伸ばして品定めをしている。

(まだそこからなら鳥かごは見えないはず……ああ、どうか見つかりませんように!)

 祈る気持ちでシーラは目をギュッとつぶった。

「これと、これ、そうね、これも新しそうだわ」

 キリルは服を数着取り出し、近くにあったソファへ投げた。