すく~る☆うぃっち! ~私立きらびやか学園の星川ぽぷら!~


「あぁ。やはり、息子一人で家に残すのは心配だろう」

俺が大声を出したっていうのに、父は何もないかのように漬物をボリボリと頬張る。

「だからって、見ず知らずの魔法使いと同居? ていうか、魔法使いと同居することは心配じゃねぇのかよ」
「知り合いの魔法使いから頼まれたことだ。問題ない」
「知り合いの魔法使い!? 親父はいつからファンタジーの世界の住人になったんだよ」

顔はザ・日本人って感じの親父なのに。
俺の住んでいるこの世界に、魔法という概念はないはずだ。
あるとすれば、漫画やアニメやゲームといった創作の世界だけのはず。
そして、今の今まで親父の口からそんなファンシーな言葉が出たこともない。

「そうそう。恐らく、引き出しから来るだろうからちゃんと片づけておけよ?」
「ドラ〇もんかよ」

思わずつっこんでしまったが、両親は特に反応しない。
それが余計に恥ずかしい。

「じゃあ、お父さんたちはもう空港に行くから」

朝食を食べ終えると、ちゃちゃっと母が洗い物を済ませて二人は家を出て行った。
っていうか、マジかぁ……。
悠々自適な一人暮らしだと思ってたのに、全然知らない赤の他人と住むのかよ。
しかも、魔法使いって……勘弁してくれ。