すく~る☆うぃっち! ~私立きらびやか学園の星川ぽぷら!~


俺の名前は、小倉海斗(おぐらかいと)。
3日後に、私立きらびやか学園の中等部の入学式を控えた新一年生だ。
俺の父は、江戸時代から続く小倉堂という老舗の和菓子屋を継いだ十八代目。
そして、それほど長く続いた和菓子屋の初めての挑戦で、海外にも店を構えるとのことで俺は明日から一人暮らしである。
まだ十三歳の俺一人を残して、目の前の両親は海外へ飛び立とうとするのだから、恐らく店は成功するだろう。
成功者というのは、常に人と異なることをし、頭のねじの一、二本はどこかに捨ててこないといけないとじいちゃんがよく言っていた。

「そうだ、海斗。お前に言っておかないといけないことがあった」

一緒に朝食を食べるのが、今日でしばらく終わりだというのに父は思い出したように言う。
そんなテキトーな開口だから、どうせしょうもない話だろう。
そう思い、「何?」と目を合わせることもなく、味噌汁を啜りながら尋ねた。

「今日から、魔法使いが下宿することになった」
「へぇ。そうなんだ」

やっぱりくだらない。
魔法使いが下宿することになったって――。

「魔法使いが下宿することになった!?」

俺がそう繰り返せば、父はこくりと頷いた。
聞き間違えかと思ったが、間違えていないようだ。