「お前の配属先は――」
私、星川ぽぷら。
今日、魔法学校での六年間の修業を終え、晴れて新人ウィッチになる。
目の前にいる白くて長い立派なヒゲを生やしているのは、私が今日卒業する魔法学校の校長先生。
(こいっ! こいこいこいこいっ!)
校長先生の頭に直接語りかけたい。
けれど、さすがは校長先生。
私の心の声を魔法でガッチリ拒んでいる。
でも、私にはそれくらい届けたい声があるのだ。
それは、この先――何年暮らすことになるか分からない配属先の希望。
私は、人間界の日本を希望したけど、どうなるんだろう……。
配属先の希望は、魔法学校の成績順で通るってウワサで聞いたことがある。
その話通りなら、私は第一希望に出している日本へ行けるはず……!
校長先生の目をグッと見つめてごくりと生唾を飲み込む。
すると、ようやく校長先生が口を開く。
「人間界の日本列島じゃ」
校長先生の言葉に、両手をバッと上げた。
「やったー!!」
ぴょんぴょんと跳ね、心から喜んだ。
だってだって、日本は魔法界で一、二を争うくらい人気の観光地。
そして、人は優しいし、食べ物は美味しいし、食べ物は美味しい。
大事なことだから、二回言わないといけないレベルだ。


