「どいつもこいつも私の命令を聞けないクズばかりだ!」
急にお茶会で切れだしたのは私の婚約者であるカルロス侯爵令息である!
私は嫌な予感しかしない!
決まってこいつは婚約者である私に愚痴り散らすのだが何1つ共感が持てないからである!
「何故そのように思われたのですか?」
「聞いてくれるか!カトリーヌ!そうだ私は被害者なのだ!」
いや聞きたいわけでは無いんだけど、婚約者の義務……というよりは、私の身分が伯爵家の娘で、家の差で仕方なくご機嫌取りをしてるだけですね。
どうしてそれが分からないのかと思わなくはないが、最初からそういうのを理解しそうなタイプには見えないので、もう諦めているのである!
「何故被害者なのでしょうか?」
「簡単である!誰も私の言うことを聞かないのだ!」
いや全然説明になっていませんけど?
私は呆れて聞き直す……!
「誰もってどういうことですか?」
「例えば侍女の奴、私がすぐに持ってこい!って言ったものに時間をかけやがったんだ!」
「それって後回しにされたってことですか?」
「そんなことをしたら折檻して追い出しているわ!遅いことが問題なのだ!」
……それって侍女なりにサボったつもりでは無く、単に時間がかかっただけでは?
そりゃあ侯爵令息ならば侍女に命令できる権利はあるけど、命令内容に無理があったらそれを達成することは物理的に不可能では?
私はやんわりと言ってやることにする!
「それは単にそのものがなかなか見つからないとかで時間がかかってしまっただけでは?」
「いいや私がこうしろと言ったのに達成できないのは侍女の責任である!」
いや命令に不可能性があったら命令した人の責任でしょ、何を言ってるんだこの人は……
今日は特に酷いと思った、ようは私はもう完璧にドン引きしつつあるのである……!
「その侍女以外にも何か困ったことがあったので?」
念のために他も聞くことにした。
と言うかそれも酷かったらこの婚約を絶対に無かったことにしたい!
今私に直接的な横暴をして来なくても、結婚して身内になったら何されることやら!
「若手の上位貴族が集まる会でも、私の言うことを聞かない馬鹿ばかりだ!」
何言ってるのでしょう?きっと公爵令息や侯爵令息の集まりでしょう?
それならば上位者が聞くわけ無いし、同格でも聞くわけ無いでしょう。
ようは命令できる正当な権利なんて発生しないのに、何を言っているのだか……!
「それの何が問題なのですか?」
「問題であろう!私の意見は常に聞くべきなのだ!聞いてもらえない!私は不当な扱いを受けている!」
私は完全にドン引きした……
他人が奴隷か何かと勘違いをしているのでは無いだろうか?
ある意味一貫してるというか、下の者にだけ厳しいってのも嫌な人の代名詞にされるが、この人の場合全員が言うことを聞くべきと思っているとしか……!
「つまりカルロス様に従えって事なのでしょうか?」
「違う!そんな傲慢なことを言う気は無い!だが私は無視されて被害者なのである!」
いやいやだからこいつヤバ過ぎない?
言ってることは自分に従えってレベルの論調なのに、従ってくれないから被害者!?
では念のために聞こう、きっと違うと思うけど一貫しているかどうかチェックだ!
「それではカルロス様に聞いて欲しいことがあるとしたら必ず聞くのでしょうか?」
「当然聞くぞ、私は優しいからな!」
言質は取った!
これでどっちだろうがいい
きっと断れれるだろうが!
「ではカルロス様から私の婚約破棄をして下さい!」
「そんなことできるわけないだろうが!私が損するだろうが!」
はいほら来た。ある意味狂人だと思うけど、自分は何でも言うことを聞くから、相手も言うことを聞け!この狂気の発想ならばまだ一貫性があったけど(だからって相手がそのルールを引き受けないといけない理由も無いが)
こいつは結局、自分の言うことは聞け、人の言うことは知らん、だから僕の言うことが聞いてもらえないなんて酷い。
そういう極端な狂った価値観をしているに過ぎない。
ってことで私は言ってやる!
「今優しいから聞くと言ったのに嘘だったのですか?」
「嘘では無い!私は優しい!」
「じゃあ優しいのならなぜ婚約破棄をしないのです!」
「それをこっちから言いだしたら損だろうが!お前が言い出す分には応じてやるぞ!」
なんだそれ、ただ自分が損をしたくないだけでは無いか!
別にその気持ちは分かるけど、自分が損をしないのに優しいとはよく言えたものである。
こいつの優しさの定義がバグりすぎていてドン引きを超えたドン引きだ!
ってことで言ってやる!
「カルロス様にとって優しいとは何ですか?」
「簡単だ!この僕が話を聞いてやるのだから優しいのだ!」
恩着せがましいにもほどがある!
そんな上から目線の優しさがあるわけが無い!
「あのそのデカい態度で優しいっておかしくありません?」
「おかしくないぞ!本来ならばみんな僕の言うことを聞くべきなのに、逆をしてやるのだから優しいだろう!」
その前提が狂っている上に、実際は聞いただけで相手の要望は無視してるのだから優しくないだろうが!
あまりにも最低最悪過ぎる!
私はもう逃げ道が無いレベルでこいつは最低だと思った。
ようはここは駄目だけどこういういい点があるから……
そう言う擁護点が見当たらないのである!
自分に自信があっていいですね、こういう皮肉なら言えなくはないが、それって本人だけよくて周りは迷惑極まりないから、こいつに近づきたくないのだ!
マジでこいつは1人で無人島で生きていてほしい!
「でも実際は今みたいに相手の要望は聞きませんよね」
「当たり前だろう!どうしてこの私が命令を受けないといけないのだ!」
「だったら何でカルロス様は命令していいと思っているので?」
「何を言ってるんだ!私の言うことを聞いてもらえないとか私は被害者だろうが!」
「じゃあ私もカルロス様に聞いてもらえないので被害者ですね!」
「甘ったれるな!被害者は私である!勝手なことを抜かすな!」
ドン引きを超えたドン引きであるが、この人はある意味無敵の人だと思った。
こいつって力づくで黙れって殴る以外、対処できる方法ある?
だって言葉だけでは絶対に無理でしょう。
私は生まれて初めて王太子様を尊敬することになった。
いや今までも身分的に尊敬に値すると思っていたけど価値観が理解できなかったからだ!
王太子様は仰っていた「いざと言う時に力が無いものは死ぬだけだそれが王家の道理だ!」
何故王家ほど素晴らしき身分な方が野蛮な力を尊ぶのか!
洗練された身分と法律と言葉だけでどうしてやろうとしないのか!
そこだけ反対だったが、カルロス様のような、言葉には無敵な方の有害を止めるには、それしかないってことだったのだ!
今まで内心とは言え、私が無理解で生意気でごめんなさい!
こうして家に帰りお父様に言う!
「カルロス様は会話不可能な方なので婚約破棄をしたいです!」
「いや我が家からそんなことを言えるわけが無い!」
「承知しています、それはそれ、ですがそういう現実な力関係以外の要素では絶対的に嫌だと言っているのです!」
「本当に絶対に無理なのか?」
「無理ですね!絶対に絶対に絶対に絶対に嫌ですわ!」
「そうはいってもうちは弱いからなぁ……」
「……」
ああ世の中なんて世知辛いのでしょうか!
やはり弱いというだけで理不尽なものですわ!
私は現実を知ったのであった……!
急にお茶会で切れだしたのは私の婚約者であるカルロス侯爵令息である!
私は嫌な予感しかしない!
決まってこいつは婚約者である私に愚痴り散らすのだが何1つ共感が持てないからである!
「何故そのように思われたのですか?」
「聞いてくれるか!カトリーヌ!そうだ私は被害者なのだ!」
いや聞きたいわけでは無いんだけど、婚約者の義務……というよりは、私の身分が伯爵家の娘で、家の差で仕方なくご機嫌取りをしてるだけですね。
どうしてそれが分からないのかと思わなくはないが、最初からそういうのを理解しそうなタイプには見えないので、もう諦めているのである!
「何故被害者なのでしょうか?」
「簡単である!誰も私の言うことを聞かないのだ!」
いや全然説明になっていませんけど?
私は呆れて聞き直す……!
「誰もってどういうことですか?」
「例えば侍女の奴、私がすぐに持ってこい!って言ったものに時間をかけやがったんだ!」
「それって後回しにされたってことですか?」
「そんなことをしたら折檻して追い出しているわ!遅いことが問題なのだ!」
……それって侍女なりにサボったつもりでは無く、単に時間がかかっただけでは?
そりゃあ侯爵令息ならば侍女に命令できる権利はあるけど、命令内容に無理があったらそれを達成することは物理的に不可能では?
私はやんわりと言ってやることにする!
「それは単にそのものがなかなか見つからないとかで時間がかかってしまっただけでは?」
「いいや私がこうしろと言ったのに達成できないのは侍女の責任である!」
いや命令に不可能性があったら命令した人の責任でしょ、何を言ってるんだこの人は……
今日は特に酷いと思った、ようは私はもう完璧にドン引きしつつあるのである……!
「その侍女以外にも何か困ったことがあったので?」
念のために他も聞くことにした。
と言うかそれも酷かったらこの婚約を絶対に無かったことにしたい!
今私に直接的な横暴をして来なくても、結婚して身内になったら何されることやら!
「若手の上位貴族が集まる会でも、私の言うことを聞かない馬鹿ばかりだ!」
何言ってるのでしょう?きっと公爵令息や侯爵令息の集まりでしょう?
それならば上位者が聞くわけ無いし、同格でも聞くわけ無いでしょう。
ようは命令できる正当な権利なんて発生しないのに、何を言っているのだか……!
「それの何が問題なのですか?」
「問題であろう!私の意見は常に聞くべきなのだ!聞いてもらえない!私は不当な扱いを受けている!」
私は完全にドン引きした……
他人が奴隷か何かと勘違いをしているのでは無いだろうか?
ある意味一貫してるというか、下の者にだけ厳しいってのも嫌な人の代名詞にされるが、この人の場合全員が言うことを聞くべきと思っているとしか……!
「つまりカルロス様に従えって事なのでしょうか?」
「違う!そんな傲慢なことを言う気は無い!だが私は無視されて被害者なのである!」
いやいやだからこいつヤバ過ぎない?
言ってることは自分に従えってレベルの論調なのに、従ってくれないから被害者!?
では念のために聞こう、きっと違うと思うけど一貫しているかどうかチェックだ!
「それではカルロス様に聞いて欲しいことがあるとしたら必ず聞くのでしょうか?」
「当然聞くぞ、私は優しいからな!」
言質は取った!
これでどっちだろうがいい
きっと断れれるだろうが!
「ではカルロス様から私の婚約破棄をして下さい!」
「そんなことできるわけないだろうが!私が損するだろうが!」
はいほら来た。ある意味狂人だと思うけど、自分は何でも言うことを聞くから、相手も言うことを聞け!この狂気の発想ならばまだ一貫性があったけど(だからって相手がそのルールを引き受けないといけない理由も無いが)
こいつは結局、自分の言うことは聞け、人の言うことは知らん、だから僕の言うことが聞いてもらえないなんて酷い。
そういう極端な狂った価値観をしているに過ぎない。
ってことで私は言ってやる!
「今優しいから聞くと言ったのに嘘だったのですか?」
「嘘では無い!私は優しい!」
「じゃあ優しいのならなぜ婚約破棄をしないのです!」
「それをこっちから言いだしたら損だろうが!お前が言い出す分には応じてやるぞ!」
なんだそれ、ただ自分が損をしたくないだけでは無いか!
別にその気持ちは分かるけど、自分が損をしないのに優しいとはよく言えたものである。
こいつの優しさの定義がバグりすぎていてドン引きを超えたドン引きだ!
ってことで言ってやる!
「カルロス様にとって優しいとは何ですか?」
「簡単だ!この僕が話を聞いてやるのだから優しいのだ!」
恩着せがましいにもほどがある!
そんな上から目線の優しさがあるわけが無い!
「あのそのデカい態度で優しいっておかしくありません?」
「おかしくないぞ!本来ならばみんな僕の言うことを聞くべきなのに、逆をしてやるのだから優しいだろう!」
その前提が狂っている上に、実際は聞いただけで相手の要望は無視してるのだから優しくないだろうが!
あまりにも最低最悪過ぎる!
私はもう逃げ道が無いレベルでこいつは最低だと思った。
ようはここは駄目だけどこういういい点があるから……
そう言う擁護点が見当たらないのである!
自分に自信があっていいですね、こういう皮肉なら言えなくはないが、それって本人だけよくて周りは迷惑極まりないから、こいつに近づきたくないのだ!
マジでこいつは1人で無人島で生きていてほしい!
「でも実際は今みたいに相手の要望は聞きませんよね」
「当たり前だろう!どうしてこの私が命令を受けないといけないのだ!」
「だったら何でカルロス様は命令していいと思っているので?」
「何を言ってるんだ!私の言うことを聞いてもらえないとか私は被害者だろうが!」
「じゃあ私もカルロス様に聞いてもらえないので被害者ですね!」
「甘ったれるな!被害者は私である!勝手なことを抜かすな!」
ドン引きを超えたドン引きであるが、この人はある意味無敵の人だと思った。
こいつって力づくで黙れって殴る以外、対処できる方法ある?
だって言葉だけでは絶対に無理でしょう。
私は生まれて初めて王太子様を尊敬することになった。
いや今までも身分的に尊敬に値すると思っていたけど価値観が理解できなかったからだ!
王太子様は仰っていた「いざと言う時に力が無いものは死ぬだけだそれが王家の道理だ!」
何故王家ほど素晴らしき身分な方が野蛮な力を尊ぶのか!
洗練された身分と法律と言葉だけでどうしてやろうとしないのか!
そこだけ反対だったが、カルロス様のような、言葉には無敵な方の有害を止めるには、それしかないってことだったのだ!
今まで内心とは言え、私が無理解で生意気でごめんなさい!
こうして家に帰りお父様に言う!
「カルロス様は会話不可能な方なので婚約破棄をしたいです!」
「いや我が家からそんなことを言えるわけが無い!」
「承知しています、それはそれ、ですがそういう現実な力関係以外の要素では絶対的に嫌だと言っているのです!」
「本当に絶対に無理なのか?」
「無理ですね!絶対に絶対に絶対に絶対に嫌ですわ!」
「そうはいってもうちは弱いからなぁ……」
「……」
ああ世の中なんて世知辛いのでしょうか!
やはり弱いというだけで理不尽なものですわ!
私は現実を知ったのであった……!


