桜の雨が止む前に、君の嘘に気づけたら。





「──じゃあ、行こう。藤城さんっ」




優しく、だけどしっかりと私の手を引いて走り出す桜の男の子。



新学期早々、大遅刻。



けれど、胸の高鳴りは──走っているからだけじゃない。



……そんな気がした。