30センチ後ろの特等席







「小雪、佐藤くんのことすごく見てるじゃん。それって、恋じゃない?」











──恋。



その二文字が、冷え切った廊下にふわっと溶けていく。










認めるのが何だか恥ずかしくて、私はマフラーに深く顔を埋めた。