佐藤くんが、こっちを振り向いた。
そして、初めて──目があった。
その瞳は夜空みたいに静かで、綺麗で、ただただ美しくて。
でも、少し照れた様に揺れている。
「俺、昔から口下手で、上手く話せなくて。周りの人からも、……何考えてるの?とか、怖い、とか言われちゃう、し」
恥ずかしそうに視線を泳がせる佐藤くん。
彼の優しさを知らない人達から、彼がそんな風に言われてしまっている事が悲しくて、悔しい。
その反面、そんなに大切なことを打ち明けてくれて……嬉しい、なんて。
そう思ってしまう私は、ずるい人なのかな……?

