しばらくして、蛍光灯に明かりが灯った。
窓の外の吹雪は、小さな粉雪に変わっている。
ふっ、よ、良かった……っ。
安堵の息を漏らす。
それと同時に、佐藤くんが椅子の背もたれに預けていた背中をゆっくりと起こした。
「春野さん」
佐藤くんが、初めて私を呼んでくれた……っ!
「……怖かった?」
そう聞かれて、私は思わず口にしていた。
「ううん。……佐藤くんが、居てくれたから」
言葉にしてから、言葉の意味に気がつく。
サーッと、顔から血の気が引いていくのを感じた。
「これは、違くて……っ!」
次の瞬間、頭の中で並び立てていた弁明は瞬く間に吹き飛んでいった。

