親友の部屋でスクリュードライバー

 まったく冗談じゃないわよ、あのくそ上司!!
 悪いことはみーんな人に押し付けて、おいしいところはみーんなもってっちゃてさ!
 女だからとか若いからとか、全然理由になってないっつうの!!

「荒れてるねぇ」

 むしゃくしゃしてる私を見て、笑いながらサキが言った。

「まあね」

 高校からの友人サキの部屋に寄った。
 サキの部屋はなんだかとても落ち着くのだ。

「今日、ご飯食べていくんでしょ?」
「うん、そのつもりで来た♪」
「ちゃっかりしてるねぇ」
「だってサキの料理はおいしいもん」
「そう言われると、腕を振るわないわけにはいかないなぁ」

 そう言って小さなキッチンに立つサキは、てきぱきと魔法のように料理を作っていく。
 優しくてお料理上手で、笑顔もかわいくて。ほんと、嫁にほしいくらいだわ。

「会社でね、最近ストレスためまくっちゃってんのよ、私」

 パパっと出てきたポテトサラダと、ニンニクの利いたペペロンチーノに舌鼓を打ちつつ、ちょっと愚痴ってみたりする。

 最近、仕事がうまくいかない……。
 失敗してるわけじゃないんだけど、ちっともおもしろくない。
 少し前までは楽しくて仕方がなかった。仕事は大好きだから……。でも……。

「人事異動で上司が変わったんだっけ?」
「うん」

 新しい上司は、はっきり言って嫌い。すごくずるいし、全然認めてくれない。それは別にいいけど、同じ仕事、ううん、それ以上のことを私がしても、巧妙に自分か、上司がひいきしている人間の手柄にしてしまう。結局自分にゴマすってくれる人間だけがそばにいればいいだけ。

 今日の出来事を思い出し、すこし目頭が熱くなる。

 あれは、本当は私の企画なのに……。