モテ過ぎる私の上司のお話




「……なんですか?」

「いや、表情がコロコロ変わって見飽きないなって」

「やめてください」



小川さんは頬杖をつきながら「わかった、もしかして妬いてる?」なんて聞いてくるものだから、思わずじろりと視線を向けると「ごめんって、冗談」なんて軽い口調で言われた。



「……小川さんは嬉しいんですか?」

「ん?」

「連絡先、貰ったこと」




聞くつもり無かったのに。
ポロリと口から零れた言葉に自分でびっくりした。

小川さんは一瞬目をまん丸にして驚くと、机に置かれたレシートを手に取る。




「うーん、どうだろう。別に連絡先貰うことは珍しくないし」

「そう、ですか……」

「でもさ、諸星」



言葉を切って、私の瞳をまっすぐに覗き込みながらニコッと笑ったら