「俺がモテるの面白くない感じ?」
「ま、非モテを前に自慢してくる小川さんに少しイラッときてるのは事実ですね」
「そんな自分を卑下しないの」
コーヒーを飲む姿まで絵になる。
なんだったら差し込む太陽の光すらスポットライトに見えてきた。
「……輝いてますね」
「うん?何が?」
そんな問いは聞かなかったことにして、もう一度カップに口をつけた。
この会社に入ってから、少し街を歩いただけで人の視線を掻っ攫い、圧倒的存在感を放つ小川さんを見続けているのに
慣れることはなく、むしろ年々モヤモヤしてきてる。
見飽きた?いや、鬱陶しいのか?
なんとも失礼な言葉を頭にふわふわ浮かせて、思い出したみたいに視線を戻したら
パチッと小川さんと目が合った。



