モテ過ぎる私の上司のお話








カフェで会計を済ませた上司の小川(オガワ)さんが、レシートをフリフリ振りながら戻ってきた。



「見てよこれ、連絡先だって」



なんて言いながら部下の私に自慢げに見せてくるけど、自分の顔が曇ったのがわかる。



「俺もまだまだ行けるってことだよね〜」

「……そうですね」

「えっ何、その反応?」




私の向かいに腰を下ろした小川さんは

「なんかもってあるでしょ!“え〜!小川さんモテるんですね!”とかなんとか。ノーリアクションはやめてよ」

「さっすがー小川さん、モテるんですねー」

「少しの感情も入ってないじゃん」




別に上司が女性に言い寄られているのは今に始まったことじゃない。

整った顔立ちにスラッと伸びた高身長、そして気さくで話しやすく、おまけに仕事までできる。