事件が起こったのは新学期から1ヶ月たった時だった。
私がいつものように中華スープを生徒たちに渡している時、三上リクの番になり、聖母スマイルで
「今日はご飯食べられるかな?」
と言った瞬間、
ガシャ
「きゃぁぁぁ」
みんなが一斉に悲鳴を上げる。
三上リクは、中華スープを投げ飛ばしていたのだ。
その瞬間良くない出来事が、頭をよぎった。
──大柄な男性がスープをばら撒く、そこにはスープを被った泣いてる幼なじみと何も出来なかった自分───
一瞬聖母スマイルから私とホントの顔に戻る。
だけどみんな気づいてないだろう。そう思ったけれど、
彼が私に近づき、こう言った。
「放課後、空いていますか?カザリ先生」
ひっと悲鳴が出そうになる。
逃げられないようにパッチリと私を捉えた目
秘密をしってしまったとニヤリと笑う口。
彼が私の裏の顔に気づいたのだろうと錯覚する。あぁもう無理だ。逃げられない。聖母スマイルを、貼り付けたままコクリとうなずいた。
私がいつものように中華スープを生徒たちに渡している時、三上リクの番になり、聖母スマイルで
「今日はご飯食べられるかな?」
と言った瞬間、
ガシャ
「きゃぁぁぁ」
みんなが一斉に悲鳴を上げる。
三上リクは、中華スープを投げ飛ばしていたのだ。
その瞬間良くない出来事が、頭をよぎった。
──大柄な男性がスープをばら撒く、そこにはスープを被った泣いてる幼なじみと何も出来なかった自分───
一瞬聖母スマイルから私とホントの顔に戻る。
だけどみんな気づいてないだろう。そう思ったけれど、
彼が私に近づき、こう言った。
「放課後、空いていますか?カザリ先生」
ひっと悲鳴が出そうになる。
逃げられないようにパッチリと私を捉えた目
秘密をしってしまったとニヤリと笑う口。
彼が私の裏の顔に気づいたのだろうと錯覚する。あぁもう無理だ。逃げられない。聖母スマイルを、貼り付けたままコクリとうなずいた。

