バツイチだけど恋をしてもいいですか

「お前がお悩み相談の回答を書いてるって……!」

 ケラケラ笑う大吾に「自分でも向いてないことはわかってる」と顔をしかめた。

「その掲示板に、いつも相談を書いてくれる女性がいるんだ」

 相手が中里だということは伏せて話すと、大吾の目が輝いた。

「お。なに、恋バナ? いいじゃん。掲示板を通して育む恋! くそ真面目で奥手なお前にぴったり」
「違う! 相手には小さな娘がいる。だから、そういうんじゃ……」
「なんだ、既婚者かよ。悪いことは言わない。不倫だけはやめとけ」

 諭すように肩を叩かれ、「不倫じゃない」と即否定した。

「彼女は離婚していて、ひとりで子どもを育てているんだ」
「シングルマザーなら問題ないじゃん。グイグイいっちゃえよ」
「だから、そういうんじゃないと言ってるだろ」

 話を聞かない大吾に、はぁーと大きく息を吐き出してから、改めて口を開く。

「理不尽な状況で、誰にも頼らずひとりで子育てしているその女性のために、なにができることがないかと思っただけで……」