バツイチだけど恋をしてもいいですか

 この状況をなんとか改善してやりたい。彼女のためになにかできることがあればいいのに――。

 そんなことを考えて、はっと我に返る。

 他人のことにここまで感情を揺さぶられ、プライベートにまで踏み込もうとするなんて、いつもの俺らしくない。

 そうわかっているけれど、割り切れない感情が渦巻き、思わず頭を抱えた。

「おい、亘一。どうしたどうした」

 そんな俺の顔を、大吾が不思議そうにのぞき込む。

「自分の感情が理解できなくて、困惑している」

 真顔で答えた俺を見て、大吾はきょとんとしてから、なぜか肩を揺らして笑いだした。

「なんで笑う」
「だって、お前がそんな人間らしい顔をするところ、初めて見た」
「もともと俺は人間だが?」

 極めて真面目に答えると、「だから、そういうとこだよ」とさらに笑われた。

「で。なにかあったのか?」

 大吾には幼い息子がいる。彼に知恵を借りればなにか改善策が見つかるかもしれない……。

 そう思い、少し悩んでから祖父のスーパーで掲示板に寄せられる相談の回答係をさせられていることを、かいつまんで説明する。