バツイチだけど恋をしてもいいですか

 長い針がここに来るまでに朝ご飯を食べ終わる。ここに来たらお着換えをすませて、バッグを持つ。

 家を出るまでの時間の流れが、ひと目でわかるように工夫してみたのだ。

 時間通りにできたら、シールを一枚あげる。目標の数のシールがたまったら、ほしがっていたキーホルダー付きのお菓子を買ってあげる。そう約束したら、花音は楽しんで朝の仕度をするようになった。

 これも、掲示板のアドバイスのお陰だ。

【娘の機嫌に振り回されて、遅刻ぎりぎりになることがあり、困っています】という悩みに、おじいさんは【ただ急かすだけではなく、視覚的にわかりやすい合理的な工夫や、やる気を引き出すような報酬を用意するといいかもしれません】というアドバイスをくれた。

 確かに今まで『急いで』や『早く』と言葉でお願いしていたけれど、四歳の花音にはわかりづらかったかもしれない……。

 自分なりに考えて実践してみると、花音は楽しんで朝の用意をするようになったし、私の気持ちにも余裕ができた。

 もちろんすべてがうまくいっているわけじゃない。予定通りにいかず、慌てることもまだまだある。