バツイチだけど恋をしてもいいですか

「うん。花音がかわいいうさぎを描いたから、おじいさんがお返事に猫さんを描いてくれたんだね」

 笑いをこらえながらそう言い、隣の紙に目を向ける。

 昨日勢いで書いてしまった私の愚痴も、きちんとそこに貼られていた。

【一日にこれだけのことが重なれば、疲労を感じ落ち込むのは当然です。それでも頑張りたいと思えるあなたは、とても真面目で誠実な方なんですね。これは私の想像ですが、その鬼課長はあなたを否定したわけではなく、無理をしている様子を心配したのかもしれません。言葉にならなくても、懸命に働く姿はきっと誰かに届いていると思います】

 丁寧な文章を何度も読み返し、「否定ではなく心配……」とつぶやく。

 目からうろこが落ちた気がした。

 これはあくまでおじいさんの意見で、実際に課長がどう思っていたかはわからない。だけど、受け取り方や見方を変えれば、こんなふうにも解釈できるんだ……。

 優しい文章を読んでいるうちに、私の頑張りは間違いじゃないと認めてもらえたような気持ちになる。

 掲示板を見上げていると、花音が私の手を引っ張った。

「ママ。これも、ねこちゃん?」