バツイチだけど恋をしてもいいですか

「どういたしまして。役に立ったかい?」
「はい、とても助かりました」

 頭を下げる私の隣で、花音が「あっ!」とうれしそうな声を上げた。

「ママ、おへんじきてるよ!」

 その言葉に振り返る。花音が背伸びをして掲示板を指さしていた。

「昨日書いたばかりなのに、すぐお返事をくれるなんてすごいね」

 そう言いながら掲示板を見た私は、思わず噴き出してしまった。

 花音が描いたうさぎの絵の下には、【うさぎがすきなんですね。わたしはねこがすきです】というお返事があった。

 小さな子どもでもわかるように、ひらがなで書かれている。等間隔に並んだ綺麗な文字。

 そしてその文章に添えるように、正体不明の生き物が描かれていた。

 内容から察するに、猫のつもりなんだろうけど……。

 三角の耳としっぽがあるのに、顔は妙に人間っぽい生き物。手足が不自然に長く、体のバランスもおかしい。

 文字や文章が丁寧で綺麗なぶん、絵の稚拙さが際立ってものすごくシュールだ。

 花音も「これ、ねこちゃん?」と不思議そうにその絵を見上げていた。