バツイチだけど恋をしてもいいですか

「えぇ。さびれた店の小さな掲示板です。ひとりごとでも日々のうっぷんでも、なんでも気軽に書いてください。なかには毎日のように【今日もギャンブルで負けた。チクショー!】なんて書くお客さんもいるんですよ」

 おじいさんの言葉に、思わず笑ってしまった。

 普段、不満があってもひとりで我慢するだけで、誰かに聞いてもらおうと思ったことはなかった。

 だけどこうやって紙に書いて吐き出せば、気持ちの整理ができるかも……。

 そう思いながらペンを持つ。

【今朝は出発間際に娘がぐずり会社に遅刻しそうになり、同僚たちに陰口を言われ、不要な残業で保育園の延長料金がかかってしまった上に、ベランダにタオルケットを干していたのに雨が降り、散々な一日でした】

 そこまで書いて手を止めた。こうやって振り返ってみると、本当に散々な一日だ。

 どうせなら、とことん愚痴を吐き出してすっきりしてしまおうと思い、ペンを握り直す。