バツイチだけど恋をしてもいいですか

「じゃあ少しだけ、花音をお願いしていいですか?」
「あぁ」
「買い物が終わったらすぐに帰ってきますから。花音、おりこうにするんだよ」
「うん! ママ、いってらっしゃーいっ」

 元気に手を振る花音ちゃんを見て、中里が安心したように表情を緩めた。

 そんな彼女を見送ってから、花音ちゃんに「なにして遊びたい?」とたずねると、「おえかき!」と元気な返事が帰ってきた。

 二階に移動し、リビングのローテーブルの前に並んで座る。

 花音ちゃんの小さな手が、色鉛筆を握る。彼女が手を動かすたびに、紙の上にカラフルな絵があふれていった。

 うさぎ、イルカ、いちご……。どれも子どもらしく、かわいらしい絵。

 楽しそうな横顔を眺めていると、「かんざきさんも!」と色鉛筆を渡された。

「いっしょにおえかきしよ」

 そう言われ、「なにを描けばいいんだ」と途方に暮れる。

「ええっとねぇ。すきなもの!」
「好きな物?」
「うん。すきなもの、いっぱいかくの」

 無邪気な笑顔につられて、自然と頬が緩んだ。

 花音ちゃんが描いたうさぎの隣に絵を描く。

「ねこちゃんだ!」