花音が寝てしまったせいで、それまで賑やかだった部屋が静かになっていた。聞こえるのは壁に掛けた時計の針と、花音の寝息だけ。
課長とふたりきりだということを意識した途端、急に落ち着かなくなった。
薄暗い和室で顔を寄せ合い花音を見下ろしていた私たちは、少し動けば肩が触れるほど近い距離にいた。
緊張しながら課長の横顔を盗み見る。彼は優しい表情で花音の寝顔を見下ろしていた。
筋が浮かぶ男らしい首のラインや、たくましくて広い肩。無造作に袖をまくったニットから伸びる腕は、私よりずっと太く筋肉がついているのがわかった。
私とは違う、大人の男の人なんだ……。
上司としてではなく異性として意識してしまい、頬が熱くなっていく。動揺していると、課長がふと顔を上げた。
至近距離で視線がぶつかり、心拍数が跳ね上がる。
どうしよう。なにか話さなきゃ……。
そう思うのに、うまく言葉がでてこない。
そんな私を見つめる、まっすぐな視線。黒く綺麗な瞳が熱をはらむのがわかった。
視線をそらすこともできないまま、ごくりと喉を鳴らす。
課長とふたりきりだということを意識した途端、急に落ち着かなくなった。
薄暗い和室で顔を寄せ合い花音を見下ろしていた私たちは、少し動けば肩が触れるほど近い距離にいた。
緊張しながら課長の横顔を盗み見る。彼は優しい表情で花音の寝顔を見下ろしていた。
筋が浮かぶ男らしい首のラインや、たくましくて広い肩。無造作に袖をまくったニットから伸びる腕は、私よりずっと太く筋肉がついているのがわかった。
私とは違う、大人の男の人なんだ……。
上司としてではなく異性として意識してしまい、頬が熱くなっていく。動揺していると、課長がふと顔を上げた。
至近距離で視線がぶつかり、心拍数が跳ね上がる。
どうしよう。なにか話さなきゃ……。
そう思うのに、うまく言葉がでてこない。
そんな私を見つめる、まっすぐな視線。黒く綺麗な瞳が熱をはらむのがわかった。
視線をそらすこともできないまま、ごくりと喉を鳴らす。



