バツイチだけど恋をしてもいいですか



11突然の告白 愛美side


 ゆっくりとまぶたを開けると、見慣れない天井が視界に入った。

 ぼんやりとした頭であたりを見回す。私はなぜか、見覚えのない部屋にいた。

 落ち着いた色合いの壁紙、年季の入った木の柱、使い込まれた箪笥……。どこかレトロで懐かしい空気が漂う部屋だった。

 ここは、どこだろう……。

「起きたか」

 低い声が聞こえ視線を向けると、神崎課長が私を見下ろしていた。

「え……っ。神崎課長……!?」

 驚いて体を起こそうとしたけれど、腕に力が入らずふらついてしまう。

「無理に起きなくていい。君は仕事中に高熱を出して倒れたんだ」

 課長の言葉に、途切れ途切れの記憶がよみがえる。

 会社でめまいを起こし、倒れそうになったこと。気付いた課長が支えてくれたこと。朦朧としたまま医務室へ運ばれたこと……。

「医務室で熱を測ったら、三十九度近くあった。ひとりで帰すわけにもいかず、ここに連れてきた」

 そう説明され、「ここは……?」と部屋を見回す。

「スーパーの二階だ。祖父が自宅として使ってる」