「誰のお陰で花音と暮らせてると思ってるんだよ」
「それは……」
離婚してしばらくは、花音は駿介のもとで暮らし、私は週末だけ会わせてもらっていた。
けれどすぐに花音から、『ママといっしょがいい。パパのところにかえりたくない』と抱き着かれた。
話を聞くと、駿介は子育てを両親に丸投げし、花音とはろくに会話もしていなかったらしい。
『面倒を見る気もないのにどうして親権をほしがったの?』と駿介を責めると、『お前から離婚を切り出されてむかついたから。親権をほしがるお前にただで渡すのは悔しいだろ』と当然のように言われ、愕然とした。
駿介は、ただ私に嫌がらせをするために、親権は自分のものだと主張したのだ。花音の気持ちや幸せなんて一切考えない、父親としてありえない発言だった。
根本的な考え方が違う彼に、どんなに正論を言ったって無駄だ。言い争ってこじれれば、花音を引き取るまでに長い時間がかかってしまう。
『なんでもするから、花音と一緒に暮らしたい』と必死に頭を下げてお願いすると、駿介は少し考えてから条件を出した。
『会社では、俺がひとりで花音を育てていることにしろ』
「それは……」
離婚してしばらくは、花音は駿介のもとで暮らし、私は週末だけ会わせてもらっていた。
けれどすぐに花音から、『ママといっしょがいい。パパのところにかえりたくない』と抱き着かれた。
話を聞くと、駿介は子育てを両親に丸投げし、花音とはろくに会話もしていなかったらしい。
『面倒を見る気もないのにどうして親権をほしがったの?』と駿介を責めると、『お前から離婚を切り出されてむかついたから。親権をほしがるお前にただで渡すのは悔しいだろ』と当然のように言われ、愕然とした。
駿介は、ただ私に嫌がらせをするために、親権は自分のものだと主張したのだ。花音の気持ちや幸せなんて一切考えない、父親としてありえない発言だった。
根本的な考え方が違う彼に、どんなに正論を言ったって無駄だ。言い争ってこじれれば、花音を引き取るまでに長い時間がかかってしまう。
『なんでもするから、花音と一緒に暮らしたい』と必死に頭を下げてお願いすると、駿介は少し考えてから条件を出した。
『会社では、俺がひとりで花音を育てていることにしろ』



