視線がぶつかり思わず取り乱す。俺が中里を見ていたことに気付かれただろうか。
誤魔化すように立ち上がり、部長に「資料室に行ってきます」と声をかける。
「君がわざわざ行くのかい? 必要な書類があるなら、部下に持ってこさせるのに」
不思議そうな顔をする部長に、「いえ、自分で探したいので」と首を振ってフロアを出た。
「目が合っただけで取り乱すなんて、俺らしくない……」
つぶやきながら廊下を歩く。
こんなに気持ちが落ち着かないのは、掲示板を通して中里の個人的な悩みを知ってしまったからだ。彼女からの相談に回答しながら、それを隠している後ろめたさのせいだ。
言い訳のように心の中でつぶやき、自分の気持ちに結論を出した。
社員の出入りが少ない資料室に入り、ずらりと並ぶ書類棚を眺める。
せっかくここまで来たんだから、過去の資料を確認するか。そう思い一歩踏み出すと、ドアの向こうから話し声が聞こえてきた。
廊下で男と女が話をしているようだ。
「――同期から聞いたんですけど、あの人法務部の女子社員たちに取り入って仲良くし始めたみたいですよ」
誤魔化すように立ち上がり、部長に「資料室に行ってきます」と声をかける。
「君がわざわざ行くのかい? 必要な書類があるなら、部下に持ってこさせるのに」
不思議そうな顔をする部長に、「いえ、自分で探したいので」と首を振ってフロアを出た。
「目が合っただけで取り乱すなんて、俺らしくない……」
つぶやきながら廊下を歩く。
こんなに気持ちが落ち着かないのは、掲示板を通して中里の個人的な悩みを知ってしまったからだ。彼女からの相談に回答しながら、それを隠している後ろめたさのせいだ。
言い訳のように心の中でつぶやき、自分の気持ちに結論を出した。
社員の出入りが少ない資料室に入り、ずらりと並ぶ書類棚を眺める。
せっかくここまで来たんだから、過去の資料を確認するか。そう思い一歩踏み出すと、ドアの向こうから話し声が聞こえてきた。
廊下で男と女が話をしているようだ。
「――同期から聞いたんですけど、あの人法務部の女子社員たちに取り入って仲良くし始めたみたいですよ」



