バツイチだけど恋をしてもいいですか


1小さなスーパーの掲示板 愛美side


 セットしたアラームが鳴るよりも早く、いつも自然に目が覚める。

 横になったまままぶたを開くと、視界に入ったのは見慣れた六畳の和室。カーテンの隙間からは朝の光がもれていて、今日の天気は晴れだとわかった。

 洗濯ものを外に干せる。

 そう思い体を起こすと、布団の中でもぞもぞと動く気配がした。

「ママぁ……」

 かわいらしい声がして、小さな手が伸びてくる。

 軽く布団を持ち上げ中をのぞくと、四歳になる娘の花音が眠ったまま私のパジャマを握っていた。

 長いまつげに柔らかい頬。夢を見ているのか、薄く開いた唇が動き「むにゃむにゃ」と言葉にならないつぶやきをもらす。

 思わず小さく笑い、そっと頭をなでた。柔らかい花音の髪は、指先からさらさらとこぼれていく。

 ずっとこうしてかわいい寝顔を見つめていたい。

 そう思ったけれど、のんびりしている余裕はない。花音を起こさないように静かに布団を抜け出した。

 スマホで降水確率を確認し、たまっていたバスタオルやお昼寝用のタオルケットを洗濯機に放り込む。