溺愛王子サマ達と秘密の同居

「ここ」

「……寮?」

「そうだけど」

「すご……」

 口が開きっぱなしになりそうなのをなんとかこらえる。
 お兄ちゃん、こんなところで生活してたの!?

 玲央は慣れた様子で中に入っていく。
 わたしもあわててそのあとを追いかけた。

 中は外観以上にきれいだった。
 ぴかぴかの床に、広いラウンジ。ふかふかそうなソファまで置いてあって、ほんとに学生寮なのか疑いたくなる。

「ちょっと、玲央くん」

 そのとき、奥のソファから甘い声がした。

 顔を上げると、ひとりの男の子がこちらを見ていた。
 ふわっとやわらかそうな髪に、にこにこした笑顔。
 女の子みたいに可愛い顔をしてるのに、ちゃんと男の子っぽい無邪気さもあって、思わず目を引かれる。

「その子が新しく来る子?」

「そう」

「ふうん」

 彼は立ち上がると、興味しんしんって顔でわたしの前まで来た。
 近い。思ってたよりずっと近い。