溺愛王子と秘密の同居

次の日の朝。

 やわらかな光がカーテンのすき間から差しこんで、わたしはゆっくりと目を開けた。

「……ん……」

 まだ少し眠い。
 でも、ふわふわした意識がはっきりしていくにつれて、昨日の出来事が少しずつ頭に戻ってくる。

 学園初日。
 みんなの視線。
 るいのほっぺへのキス。
 玲央の真剣な顔。
 帰り道。
 寮でみんなに囲まれた夕方。

「っ……むり……」

 思い出しただけで顔が熱くなって、わたしは枕に顔をうずめた。

「なんなのほんとに……」

 初日からあんな濃すぎる一日、ある?
 今日から先が思いやられるんだけど……。

 ベッドの上でごろりと寝返りを打って、ぼんやり天井を見る。
 朝の静けさの中だと、昨日の言葉までやけにはっきりよみがえってくる。

 絶対、俺から離れんな。

「〜〜っ!」

 だめ。
 玲央のこと考えると、すぐ顔が熱くなる。