溺愛王子サマ達と秘密の同居

るいはベッドにちょこんと腰かけて、部屋を見回した。

「いいなあ。りんくんの部屋、なんかかわいい」

「部屋が?」

「ううん、りんくんが入ると、かわいく見える」

「な、なにそれ……」

 またそんなこと言う。
 男としてどうなの、その感想。

「るい、距離近い」

 低い声がして振り向くと、玲央が扉にもたれたままこっちを見ていた。

「別にいいじゃん」

「よくねーよ」

「なんで玲央くんが止めるの?」

「……なんとなく」

 その言い方に、るいがふーんと意味ありげに笑う。
 やめて、その空気。なんか変に気になるから。

 朔夜は部屋の入口からちらっと中を見ただけで、興味なさそうに視線をそらした。

「騒がしすぎ」

「朔夜、そういうこと言わないの」

「事実だろ」

 でもそのあと、朔夜はわたしを見て小さく言った。

「夜、鍵ちゃんとかけろよ」

「え?」

「この寮、変なのいるから」

 一瞬、意味がわからなくて瞬きをする。
 すると、るいがすぐに吹き出した。

「それ、玲央くんのこと?」

「ちがう」

「即答なんだ」

「違うならいいでしょ!」

 思わず口をはさむと、朔夜はほんの少しだけ口元をゆるめた。