溺愛王子サマ達と秘密の同居

悠真もやわらかく笑う。

「緊張してるんだよね。今日はいろいろありすぎたし」

「そ、そう……たぶんそれ……」

 自分でも何を言ってるかわからないまま小さくうなずくと、玲央だけがじっとこっちを見ていた。

 その目が妙に意味ありげで、また落ち着かなくなる。

「玲央、からかうのもそのへんにして」

 悠真がたしなめると、玲央はふっと肩をすくめた。

「別にからかってねーし」

「してたよ、絶対」

「してない」

「してた」

 るいがにこにこ言い返すと、玲央は面倒くさそうに息をついた。

「……わかったよ。ひとり部屋にすりゃいいんだろ」

 その言い方がなんだか少し不満そうで、わたしはきょとんとする。

 え、なに。
 ほんとに同室にする気だったの?

「りんの部屋はここだよ」

 悠真がそう言って、一番奥の扉を開けてくれる。

「わ……」

 思わず目を丸くした。
 白を基調にしたきれいな部屋。机もベッドも大きくて、窓からは中庭まで見える。
 ひとりで使うにはもったいないくらい、ちゃんとした部屋だった。

「すご……」

「気に入った?」

「う、うん。こんな立派だと思ってなかった」

「それならよかった」

 悠真が微笑む。
 ほんとに優しい。まぶしい。天使かなにかかな。