溺愛王子サマ達と秘密の同居

「え、ちょ、待って、同室って……誰と!?」

「俺」

「なんで!?」

 反射で叫ぶと、るいが楽しそうに吹き出した。

「玲央くん、それはさすがにびっくりするよ」

「なにが。どうせ一か月だけだし」

「いやいやいや、そこじゃないから!」

 わたしは全力で首を振る。
 いや無理。無理無理。絶対無理。
 さっき会ったばかりの俺様元アイドルと同じ部屋とか、心臓が一日もたない。

「おれ、ひとりがいいんだけど」

「わたしだってひとりがいいよ!」

 言い返した瞬間、しまったと思った。
 今、完全に「わたし」って言った!

 空気が止まる。

「……わたし?」

 玲央の眉がぴくっと動いた。

「え、あっ、ちが……っ、わ、わた……おれ!」

 なにその言い直し。
 最悪。全然ごまかせてない。
 顔が一気に熱くなって、心臓がどくどく暴れ出す。

 るいがきょとんとした顔をしたあと、くすっと笑った。

「りんくんって、しゃべり方かわいいよね」

「っ……!」

 助かった……のかな。
 いや、全然助かってない気もするけど、とりあえず今はそれでいいことにしたい。