溺愛王子サマ達と秘密の同居

部屋の前まで来たところで、悠真がふと立ち止まった。

「そういえば、まだ部屋割り伝えてなかったね」

「部屋割り?」

 嫌な予感がする。
 すでに嫌な予感しかしない。

 だって、ここにいるのは男の子だらけで、わたしは男装中の女の子で。
 同じ寮ってだけでも心臓が限界なのに、部屋割りってなに。
 まさかとは思うけど、まさかだよね?

 悠真はにこっと笑って、廊下の奥を指さした。

「この階は俺たち四人と、新しく入るりんの部屋だけなんだ」

「え……?」

「もともと空き部屋が少なくてさ。だから、しばらくは隣同士で使うことになると思う」

 隣同士。
 それだけなら、まだ大丈夫。たぶん。きっと。

 ほっとしかけた、その瞬間。

「隣同士じゃなくて、同室でいいだろ」

 さらっと爆弾を落としたのは、もちろん玲央だった。

「……は?」

 一瞬、自分の声が出たのかもわからなかった。