溢れるほどの幸せをくれた君に、もう一度会えますように。

中に入っていたのは、カッターの刃でズタズタに切り裂かれた静音のセーラー服と、真っ黒なペンで
信じられないくらいひどい言葉が書き殴られた教科書。

そして、ボロボロに破られたノートの切れ端に、震える文字で『お姉ちゃん、助けて』とだけ書かれた、私に宛てた
届かないSOSの手紙だった。

あんなに普通に笑っていたのに、私の前ではずっと『お姉ちゃん』って嬉しそうに甘えていたのに。裏ではこんな地獄を
一人で耐えていたんだ…

自分が死ぬわずか1日前になるまで、何一つ気づけなかった自分が許せない。

激しい後悔の記憶が頭を駆け巡り、胸が引き裂かれそうになる。

目の前で美味しそうに朝食を食べている静音は、まだ私がその真実を知っていることすら知らない。

私はぎゅっと拳を握りしめて、必死に涙をこらえた。

神様がくれた、この奇跡の2度目の冬。

今度こそ、私は死に物狂いで、この静音の笑顔を必死に守ってみせる。