「きゃああっ!?」
バランスを完全に崩した私は、前にいたまっちゃんを巻き込む形で斜めに倒れ込みそうになった。
硬そうな廊下が視界に迫る。目をギュッと瞑って衝撃に備えた——次の瞬間。
ガシッ。
「っ……!?」
強い力で、ぐっと腰を引き寄せられた。
倒れるはずだった体が、誰かの胸の中にすっぽりと収まる。
同時に、まっちゃんの腕も反対側の誰かの手によってしっかり掴み上げられていた。
頭の上から、少し低くて、心地よく響くクールな声が降ってくる。
「あぶねぇ。気をつけろよ」
「あっ……」
ぶっきらぼうで、ちょっと呆れたような言い方。
だけど——引き寄せられた腰を支える手つきは、驚くほど慎重で、どこまでも優しかった。
私が怪我をしないように、自分の体をクッションにするみたいにして完璧に庇ってくれている。
ふわっと、爽やかな柑橘系のいい香りが鼻腔をくすぐった。
「……大丈夫か?」
顔を上げると、そこにいたのは——。
息を呑むほど整った目元に、すっと通った高い鼻筋。
桜の花びらが背景に舞っているのが見えるくらい、圧倒的な美形。
冷たさと色気が同居したような瞳で、彼はじっと私を見下ろしていた。
バランスを完全に崩した私は、前にいたまっちゃんを巻き込む形で斜めに倒れ込みそうになった。
硬そうな廊下が視界に迫る。目をギュッと瞑って衝撃に備えた——次の瞬間。
ガシッ。
「っ……!?」
強い力で、ぐっと腰を引き寄せられた。
倒れるはずだった体が、誰かの胸の中にすっぽりと収まる。
同時に、まっちゃんの腕も反対側の誰かの手によってしっかり掴み上げられていた。
頭の上から、少し低くて、心地よく響くクールな声が降ってくる。
「あぶねぇ。気をつけろよ」
「あっ……」
ぶっきらぼうで、ちょっと呆れたような言い方。
だけど——引き寄せられた腰を支える手つきは、驚くほど慎重で、どこまでも優しかった。
私が怪我をしないように、自分の体をクッションにするみたいにして完璧に庇ってくれている。
ふわっと、爽やかな柑橘系のいい香りが鼻腔をくすぐった。
「……大丈夫か?」
顔を上げると、そこにいたのは——。
息を呑むほど整った目元に、すっと通った高い鼻筋。
桜の花びらが背景に舞っているのが見えるくらい、圧倒的な美形。
冷たさと色気が同居したような瞳で、彼はじっと私を見下ろしていた。

