双恋〜大好き、でも譲れない!〜

​まっちゃんは華やかで可愛いから、漫画みたいなかっこいい男の子との出会いがあるかもしれない。でも、私はといえば……。



​「えー、ちづちゃん反応薄ーい!」

​「えーだって、私は地味だし目立たないし……」

​「大丈夫だよ、ちづちゃんは私が保証するくらい可愛いんだから! お姉ちゃんを信じてよ!」

​「あはは、いつもお世話してるのはどっちかというと私だけどね?」

​「そ、それはそれ!」

​顔を見合わせてクスクス笑い合いながら、私たちは桜舞う校門をくぐった。

​この時の私たちは、まだ何も知らなかったのだ。

​探していた「運命の人」が、まさか私たちの絆を揺るがす存在になるなんて——。