双恋〜大好き、でも譲れない!〜

​「あ、髪巻かないと〜!」

​まっちゃんはお洒落にすごく敏感で、いつも完璧に可愛くしている。メイクも上手だし尊敬しちゃうな。

​「あらあら、可愛いじゃない!」
​「二人とも……大きくなって……」
​「もうっ、泣くの早いわよ貴方!」
​目を輝かせて喜んでくれる母さんと、ハンカチを握りしめて涙をだばーっと流すお父さん。

​「えへへ、ありがとう」

「じゃあ」

​「「行ってきまーす!」」

​谷ヶ市高校までは、家から電車でたったの二駅。満開の桜並木を抜けながら、駅までの道を並んで歩く。

​「ねね、ちづちゃん」

​「なぁに?」

​「あのね、今朝の星座占い見たんだけど……」

​私たちは6月6日生まれの双子座。双子で双子座、ゾロ目って、なんかおもしろいから気に入ってる。
​
「じゃじゃーん!」

​まっちゃんが楽しそうにスマホの画面を見せてきた。そこにはデカデカと輝く文字。

​『今日の双子座:あなたの運命の人に出会えるかも!?』

​「えーなになに? 『運命の人に出会えるかも』……?」

​「当たってたら凄くない!? でも可能性あるよね、今日から華のJKだよ!?」

​「あ、あはは……」