双恋〜大好き、でも譲れない!〜

​美人で仕事もテキパキこなす自慢のお母さんと、おっとりしていて優しい自慢のお父さん。
​二人の性格は見事なくらい反対で、我が家はいつもこの絶妙なバランスで回っている。
​
そして——。

​「おはよ、ちづちゃん!」

​まっちゃんこと、真鶴(まつる)。私の双子のお姉ちゃんだ。

​普段は私が何かとお世話をしているし、一卵性双生児でそっくりだから「お姉ちゃん」って感じはあんまりしないんだけどね。

​「おはよう、まっちゃん! もぉ、なんで起こしてくれなかったのー? いつも起こしてくれるのに!」

​「えへへ、寝坊して焦るちづちゃんが見てみたくて」

​「ひどーい!」

​「真鶴に起こされなくてもいいように、自分で起きなさいよ? もう高校生なんだから」

​「はーい……」