双恋〜大好き、でも譲れない!〜

落ち着かない気持ちを誤魔化すように、私は掲示板へ視線を投げかけた。


​(あの人……同じクラスだったらいいな……)

​「ねぇちづちゃん! 私たちのクラス、どこだろ!?」

​「えーっと、涼宮は……あ、あった! 1年A組だよ!」

​「本当!? やったぁ、ちづちゃんと一緒だ〜!」

​まっちゃんと手を取り合って喜ぶ。

​1年A組の名簿の中に自分たちの名前を見つけて安堵しながらも、胸の奥のドキドキはまだ治まっていなかった。

​あのぶっきらぼうで優しい男の子が、誰なのかも分からないまま。

​これが、私と彼、そしてまっちゃんとの「始まり」だった。