人を救う方法なんて、いくらでもある。 優しい言葉をかける。 そばにいてあげる。 笑わせる。 ……それでも駄目なら。 その人が愛した誰かの”代わり”になる。 別に、俺自身がその人に好意があるわけじゃない。……むしろ、その逆。 ただ――兄が大切にしていた人だから。 それだけの理由で、 放っておくことができなかった。 だから。 俺にできることなら、なんだってする。 自分を使うくらい、どうってことない。 ……だって俺は。 自分のことなんて、もうたいして大事だと思っていないから。