雲が鈍色に抱かれる夜 私は空を眺めて、雪待ち こんなに寒い夜ならば 想う心は泣きつつも 離れた君に寄り添えるかと 私は空を眺めて、雪待ち 細い三日月 頼りなく 霞むは睫毛に湿る薄霧か? ―― けれど 君を待つ日に比べれば 寒くはないと強がるも ふと舞い降りる初雪に いとも 容易く溶け出して それは さながら 天の許しのようで あるいは 仏の慈愛のようで ―― 嗚呼、なんて美しいのでしょうか 【 雪待ち 】