七瀬に聞かれたからぶんぶんと首を振って答えようと思ったのに、またあたしより先に答えるから。
取り囲んでた女子たちがさーっと道を開ける、おかげで顔がよく見えたにこっと笑ったキレイな顔が。
「今から移動教室なんだって、三千華ちゃん案内してくれない?」
ごそごそと机の中から教科書を取り出して、確か今からは音楽の授業だから音楽室へ行かなくちゃなんだけど…
「音楽室がどこかわからなくて」
なぜあたしに?
聞かれたら答えるし、教えるけどなんであたしに??
「私が連れてってあげる!」
「あ、わたしも!」
「ちょっと私が先に言ったんだから!」
「は?自分だけずるくない!?」
「そんなのうちらだって…っ」
眉にしわを寄せてわかりやすく困った顔をしてしまったあたしを置いて女子たちがこぞって手を上げた。
次から次へと上がる手は誰が案内するのか取り合いで、そんなやりとりが自分の頭の上で行われてるにもかかわらず座ったまま落ち着いた様子で見ていた。
「「「「「王子は誰がいいの!?」」」」」
落ち着いてた、王子は。
ずいっと女子たちに迫られても。
取り囲んでた女子たちがさーっと道を開ける、おかげで顔がよく見えたにこっと笑ったキレイな顔が。
「今から移動教室なんだって、三千華ちゃん案内してくれない?」
ごそごそと机の中から教科書を取り出して、確か今からは音楽の授業だから音楽室へ行かなくちゃなんだけど…
「音楽室がどこかわからなくて」
なぜあたしに?
聞かれたら答えるし、教えるけどなんであたしに??
「私が連れてってあげる!」
「あ、わたしも!」
「ちょっと私が先に言ったんだから!」
「は?自分だけずるくない!?」
「そんなのうちらだって…っ」
眉にしわを寄せてわかりやすく困った顔をしてしまったあたしを置いて女子たちがこぞって手を上げた。
次から次へと上がる手は誰が案内するのか取り合いで、そんなやりとりが自分の頭の上で行われてるにもかかわらず座ったまま落ち着いた様子で見ていた。
「「「「「王子は誰がいいの!?」」」」」
落ち着いてた、王子は。
ずいっと女子たちに迫られても。



