偽りのぶりっ子姫様は、生徒会に溺愛される。


翌日の放課後、私は葉暖に大事な話があると言って、現在は葉暖のお家にお邪魔をしている。


「……はぁ、コーヒー落ち着くわ。」

「今日の桃萌ずっと心ここに在らずだよね。」


葉暖が心配そうな顔で私の顔を覗き込む。
本当はこの話を葉暖にもしていいのか迷ったけど、1人じゃ抱えきれないし、あの男だって別に損はしないだろう。

だから私は昨日起きた最悪な出来事を包み隠さず、葉暖に話すことにした。


「あのね、葉暖。」

「う、うん。」

「今から話すことは絶対に誰にも言わないって約束してくれる?」

「あったりまえだよ!!あたしは桃萌の大親友で1番の味方なんだから!!」


そう言うと葉暖は私に向かって笑顔でピースをしてくれた。
なんだかそれがおかしくって笑ってしまった。

それから私は葉暖に全部を話した。
…あの、有栖川 雅陽と同居をすることになってしまったことを。

葉暖は終始びっくりしていたけど、最後まで真剣に話を聞いてくれた。



「……ということで、話はこれで終わりです。」


私は再び葉暖が用意してくれたコーヒーを一口飲む。
そしてずっと黙って話を聞いてくれた葉暖が、ふるふると震えだして……



「あ、あたしの桃萌が有栖川 雅陽に襲われちゃううううううううう!!!!!」



と、大きな声でとんでもねえことを言い出した。