「別にどっちも誰にも話したりしないよ。」
「…へ?」
「そのかわり俺の前では普通の素でいれば?」
そう言うと彼は私の頭に手を置いて撫で始めた。
……な、な、なんなの!!!?
なんでいまこんな状況になっているわけ!!?
目の前の男は私に優しく微笑んでいるし。
さっきからずっと頭撫でる手が止まってないし。
だいたいなによ!’’俺の前では普通の素でいれば?’’って!!上から目線なのもムカつくーーー!!!!
「も、もう!勝手に頭触らないでよね!!」
「あぁ、可愛かったからつい。」
「……っか、……あ、あっ、当たり前でしょ!私が美人なのは生まれつきなんだから!!!」
そんな捨てセリフを吐いて、逃げるように自分の部屋に駆け込んだ。
もうなんなの、さっきから心臓がドキドキうるさいんだけど。
こ、こんなのはあれだ!いきなりあいつがあんなこと言うからだ!!!
「もうやだ〜〜〜!!!!」
枕に顔をつけて思いっきり叫ぶ。これから1年間の同居生活。早速不安でいっぱいなんだが!!!?
……一方その頃の雅陽はというと
勢いよく自分の部屋に戻って行った桃萌の部屋を眺めていた。
「……はぁ、むり可愛すぎる。俺この1年理性保てるのかな……。」
と、そんなことを呟いていたなんて。


