あのあとお母さんがお昼ご飯を作ってくれたので、3人で食べた。
なんか2人で楽しそうに会話なんかしちゃってたし。
私は食べ終わってすぐに居心地が悪くなったので、さっさとリビングから退出。
自分の部屋に向かっているわけなのだが……
「姫宮さん。」
なぜか、有栖川 雅陽も私についてきた。
いやなぜだ?君は私のお母さんと楽しく談笑していたはずだろう?
それに私にいったいなんの用があるわけ?
早く部屋に行って色々と気持ちの整理をしたいんだけど。
「……素。」
「…へ?」
「それが本当の君の素なんだね。」
有栖川 雅陽はそうクスッと笑いながら言った。
……いやまて、いまこの男の口から’’素’’って言わなかった?
あれ?……え、まって私もしかしてずっと素で話していた……?
やばい、家にいたから完全に油断していた。この男とは学校が同じで、そしてクラスもだ。
そんな男に私の本当の姿がバレてしまった。
……やることはひとつしかない。
「有栖川くーん♡このことはもも忘れて欲しいなぁ♡」
こんなやつの前でぶりっ子とか、本当に吐き気がするけど学校の人たちにバレるわけにはいかないので口止めをしておかなければ。
「それにぃー、この同居のことも誰にも話して欲しくないなぁ♡もも困るの嫌だもん!」
ぷくっと頬を膨らませていじけるモード。
あーやべぇ表情筋引き攣りそう。


