「ちょっ、ちょっと桃萌!落ち着いて!!」
「これのどこが落ち着けるって言うのよ!!」
お母さんは私を宥めているが、全くもって理解不能。まじで意味がわからないんだけど!!!
なに同居って。なんで私があんな男と一緒に住まないといけないわけ!!?
「そもそも!!私そんな話聞いてないんだけど!!!」
「だ、だから、それを今言ったのよ。」
「はぁー?遅すぎだし。てか、だいたいそんな大事な話いつ決まったのよ!」
有栖川 雅陽はさっきからずっと黙ってるし。普通にそれにもイライラする。
それからお母さんは事の経緯を最初から話してくれた。
なぜ、今日から同居することになったのかを。
「信じられない!!!両親が海外出張に行くから、その間だけうちに住むって!!」
お母さんから全て話を聞き終えた私は、まずそこに突っ込んだ。
だいたい財閥の息子なんだから、どうせ執事とかっているわよね?
身の回りのお世話とかしてもらってるんでしょ?
だったら別に両親が海外に行っても、有栖川 雅陽は何も困る必要なんてないじゃない。
「お母さんのね、友達なの。」
「え?」
「雅陽くんのお母さんと、私は高校時代からの友達なの。」
まさかの事実発覚。……え、なに?お母さんと有栖川 雅陽のお母さんが友達?
そんなの今まで聞いたことないんだけど。


