偽りのぶりっ子姫様は、生徒会に溺愛される。


だから私はお兄ちゃんが一人暮らしをするようになってからは、基本的にお母さんが帰ってくるまでは1人。
だけどもうそれにも慣れたし、自分で料理だって出来るから何も心配はない。


けどやっぱりお母さんたちは、私が家に1人でいるのが心配だから本当はもっと早くに帰ってきたいと。その気持ちはとってもうれしい。
ちなみに春休みにお母さんが家にいたのは、有給消化というものを使ってたからみたいだ。


なんてことを考えていたら、あっという間に私の家に到着した。



「じゃあ桃萌、また明日ね〜!」

「明日は寝坊するんじゃないわよ。」


私の一言に葉暖は苦笑いを浮かべながら、大きく両手を振って帰って行った。


……はぁ、なんか新学期早々無駄に疲れたから、さっさとお昼ご飯食べて軽く昼寝でもしよう。




「ただいま〜!」



玄関のドアを開け、お母さんに聞こえるように帰ってきた合図をする。
だけどお母さんからの返答はない。


でもお母さんのスリッパはないし、やっぱり家の中にはいるのか。きっとトイレにでも行ってるんだなぁ〜。


あー、喉乾いたし先にリビングに寄ってから、部屋に行って着替えよう。



この時の私はなぜ気付かなかったんだろうか。玄関に家族以外の靴が置いてあったということに。