偽りのぶりっ子姫様は、生徒会に溺愛される。


それから仲良く葉暖と手を繋ぎながら、私たちの新しいクラスである2年3組に到着した。


葉暖が勢いよく教室のドアを開けると、一斉に中にいた人たちに見られた。


なので、私がやるべきことはひとつだけ。



「みんなぁ〜これから1年間よろしくねっ?♡」


少し照れながら首を傾げて、あざとく決めた。



その瞬間にクラス中が歓喜にわーーーーー!!!と盛り上がった。
……いや、うるせえよと思いつつ、表情を可愛く保ったまま葉暖と一緒に席につく。



「みんな桃萌と同じクラスになれて嬉しいんだね!」

「そんな喜ぶ要素どこにあんのよ。」

「えーでもあたしは桃萌と一緒で嬉しいよ?」

「……!そ、それは!……わ、私もだし……」



葉暖はにこにこしながら私の反応を楽しんでいる。
ちなみに今はスーパー小声で話しているので、誰にも会話は聞こえていない。


そもそも私に話しかけてくる人なんてほぼいない。
葉暖が言うには、私は高嶺の花の存在らしい。
……いや、ただぶりっ子を演じているだけなんだが?