唯織くんは素直にデレない

「……なあ、比土。今一体なにが起きた…?」

「……いや、……俺もここ10秒の記憶がねぇ」

3人とも腑抜けた表情で唯織を見上げていた。

そんな彼らに静かに背を向ける。

と、

「うっ!」

思わず喉の奥から小さな唸り声が漏れた。

すぐ目の前に紬生の姿。

彼女は冷ややかな目で唯織を見つめてくる。

「……ンだよ、テメェ。なに見てやがんだ」

唯織も負けじとその冷淡な目をギロリとにらみ返した。